10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
敦美は疑問に思いながらも諒夏さんの家で着替えた。
「クリーニングだします」
「大丈夫よ、クリーニング屋さん来てくれるし、勝手に私がしたことだから気にしないで」
「ありがとうございます」
「姉貴、ありがとう、また連絡する」
2人はSoil HOTELに戻ってきた。
「ふぅ、お腹いっぱい」
「緊張した?」
「もちろん、いきなり紹介なんて」
「父さんは姉貴に弱いからついてきてもらった(笑)」
土屋くんはジャケットをラフな服に着替えた。
「あっ!」
バックを持ってきて中から小さい箱を出した。
「何?」
「プレゼント、渡し忘れるところだった」
箱を開けるとブランドのネックレスが入っていた。
「どうして?」
「うーんプレゼントしたくて」
「フランス料理に連れて行ってくれたじゃない、お花も」
「あの時は告白に必死で余裕がなかった、敦美と結婚してぇって思ったんだ、指輪はまたちゃんと渡すからとりあえず俺の気持ちは本気って言うこと……日曜日に渡したかったんだけど、バタバタしてごめん」
「ありがとう……だけど急いでない?気持ち上がって冷められるの怖いよ、土屋くんの魔の1年」
「そうだな〜、でも自分があげたいって思ったから受け取って欲しい」