10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
晃大くんの試合
「それはないと思うな、敬大はずっと下田の事が好きだったから」
「え、そうなの?」
朋絵ちゃんは少し落ち着いてきたようだ。
「俺は聞いていたからな、だから鈴村が転校するから付き合ってって言われたって聞いた時にやめとけって言ったんだけど、敬大は優しいから、まあ親の事も考えたんだろうな」
朋絵ちゃんは黙ってしまった。
「そろそろ帰る?加奈ちゃん」
「そうね、彼氏の仕事も終わった頃だし、じゃあまたね」
朋絵ちゃんを置いて店を出てきてしまった。
「朋絵ちゃん大丈夫かな……」
「事実は言わないと朋絵ちゃんの為にもならないよ」
加奈ちゃんはやっぱりかっこいい
「ありがとね(笑)」
「おーい、敦美さん!」
「晃大くん、久しぶりー」
「この間親父と飯食ったんだって?俺も行きたかったーーー」
「また遊ぼうね(笑)」
「また、後でね〜」
挨拶だけすると自分のチームの所に晃大くんは戻っていった。
「敦美、誰?またイケメンじゃん」
「この前連れてきた人の弟だよ」
「はぁ、敦美はいつの間に彼氏作ってたの?」
「少し前よ」
「もう純希(じゅんき)の事はふっきれたんだ」
「うん!友達だね(笑)」
晃大くんの試合を応援していると隣に座る人がいた。