10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
敦美、動く
敦美から離れた。
「あー、情けないな俺」
「ふふっ、そんな完璧な人いないから、私は気を許した人にしか言いたい事は言えないけど……今日も不安は確かにあったの、でも結果楽しかったよ、家族の中に入れてくれてありがとう」
敦美はそう言うと、土屋くんの頬にちゅっとキスをすると土屋くんも頬に返してくれた。
「月曜日の仕事が終わってからそっちに行っちゃだめかな?だいぶ土屋くんにも思ったこと言ってると思わない?(笑)」
「いいのか?」
「うん!」
「待ってる……」
土屋くんは長いキスをくれた。
敦美は家に帰って両親に向こうの親に会ったことと、月曜日に東京に行く事を告げた。
両親は好きにしていいと言ってくれた。
次の日の夕方、みづほ姉ちゃんに辞めたい事を告げた。
「そう、残念だけど、確かに遠距離はどちらかがお互い動かないとダメになっちゃうと思うから相手の休みにあっちゃんが仕事だとすれ違うもんね」
「そうなの、自分から動こうと思ったの」
「例の同級生?」
「うん(笑)」
「シフトはもう出しちゃってるから今月いっぱいはお願いね」
「はい、あっ1日だけ少し遅れるかもしれない日があって……」
ゴルフの日を告げた。