10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

仕事終わったのかな?


東京での土屋くんの生活はまだ全くわからない。

どこに住んで、料理もどのくらいしてるのか、してないのか、掃除はできてるのか


これから色々知っていくんだ。


目的地の住所に着いた。


キョロキョロしてみるが土屋くんはいないようで……


〝着いたよ〟

LINEを送ってみた。

〝10分ほど待って〟

と返事が来た。



高いビルを見上げると、どうやら3つのフロアがSoil HOTELの東京支部らしくて、何社か同じビルに入っているようだ。

こういう他会社での出会いもあるんだろうなぁ……

ビルの入り口は何人もの人が出入りしている。

凄い、みんな歩くのが早い(笑)

それにこんな時間なのに明るいし。

土屋くんの声が聞こえてきた。

何人かとビルを出てくる。


キョロキョロとして見つけてくれた。


「土屋さ〜ん、メシ行かねえの?」

「今日はパス、じゃあな」

土屋くんは前髪をセンター分けにしてナミナミになっていた。

「パーマかけたの?」

「いや、これはアイロンで」

「凄っ!触っていい?」


頭を少し下げてくれた

「ついでに撫でてくれると嬉しい」

「人がたくさんいるから、は、恥ずかしい」

「じゃあ後の楽しみにする、帰ろ」

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