10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「ハハッ、俺が強引だからかな、勝手に決めるからかもな」

「最初はちょっとそれも思ったけど知らない世界を知っていく事が少しワクワクで興味のあることが凄くでてきてるのね」

「うん、俺もそれは同じかも」

ん?
敦美は黙ってしまった。


「いやいや、私にはないでしょ」

「あるよ」

「嘘だー、どこ?」


「もっと敦美の感じるところを知りたいとかー、何をすれば喜ぶかなーとか?ワクワクするな(笑)」


「ちょ、やだ、そういう事じゃないでしょ」

敦美は軽く土屋の胸を叩く。


「まあ、言い方は悪かった、ごめん、俺はそこまで人にあまり興味がなかったと思うんだよ」

「モテるのに?」


「女関係だけじゃなくてな、学生の頃からどこか冷めてた、友達や彼女の行動みても、何でこうしないんだろ、効率がいいのにとか」


「土屋くんができるからじゃない?」


「んー、例えばテスト前にバタバタしてる奴や、欠点取ってる奴もテストってわかってるのに何で勉強しないんだろみたいな……ただそういった人の事を口に出して言う訳じゃないし、人の成績なんてどうでもいいやみたいに思ってて、よくクールとか言われるけど興味がなくて反応しないからクールって言われてるだけなんだよな」

< 166 / 194 >

この作品をシェア

pagetop