10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

ピンポンと夕食が届いてグラタンとピザを食べた。


「ん〜幸せ、グラタン美味しい〜」

「ほんと、好きだよな」

「うん!カロリーやばいけどだから運動しようって思うんだよね」


「俺も運動しなきゃ腹がやばいんだよな、外食ばっかりで」


自分のお腹を土屋くんは押さえてる。

「料理しないの?」

「……しないな、1人じゃ食材が無駄になりそうで」



「東京は店がたくさんあるからね」


「同期も一人暮らしが多いから一緒に食べに行ったりな」


「さっきの人達?」

「そうだな、今年は同期が多くて飲み会が多い(笑)」

「いいなぁ、楽しそう」


ピザを1欠片渡してくれてパクっとかぶりつく。

餌付けと笑われた。


「……敦美はまだSoil HOTELで働きたいと思ってるのか?」

「うーん……わかんなくなっちゃった」

敦美は飲み物を一気にのんだ。


「自分が怪我をしたことによって行き場を無くしてた時にHOTELで働きたいなぁってぼんやり思って……建て直すかもって噂を聞いて、求人出ないかなって軽く考えてたのね、でも迷ってた時に加奈ちゃんからお誘いがあってって感じだったから……」



「結論から言うとその噂は本当だがまだ何年か先になると思う……」

< 168 / 194 >

この作品をシェア

pagetop