10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

タオルを頭に巻きバスルームから出ると土屋くんはソファでテレビを見ていた。

「ねぇ、髪乾いたら洗濯機貸してほしい」

「いいけど俺が出てから一緒に回そ」

「わかった」

「冷蔵庫に飲み物買ってきたから適当に飲んで」

「はーい」

ビールが飲みたいとこだけど……土屋くん出るまで我慢しようかな〜

お水を出して水分を取る。

やっぱり人の家ってキョロキョロしちゃうな。


思ってたよりは綺麗だった。



「ふぃー、あちぃ」

土屋くんは冷蔵庫にまっすぐ向かう。

「敦美、ビール飲む?」

「いいの?」

「もちろん(笑)」

「やったー(笑)」

「乾杯」

缶を合わせて飲み始める。


「あっ、洗濯機いい?」

「いいよ」

「土屋くんのも洗っていいの?」

「ワイシャツはクリーニングにだすから他はいいよ」

「はーい」

敦美が俺の家にいるって、何かいいな。

俺、今日寝れんのかな……

家に人がいるのってやっぱりいい。

「土屋くん、まだ飲む?」

「あー、ビールはもういい、酎ハイに変える」

立ち上がってグラスを出す。

「見ていい?」

「うん」

「家では梅酎ハイかな、梅はこれ!母さんがつけたもの」

梅干しが入った瓶があった。

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