10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「あっ、それとも秘密の方がいいのか?」

「別に隠すつもりはないけどな、一応結婚も視野に入れてるくらいだしな」


「かっけー」

「早くないスか?まだ2ヶ月で」

「早いだろうなぁ……でもまあ頑張る」

「土屋さんが頑張るなんて、よっぽどいい人なんでしょうね、今度紹介してくださいね」


「わかったわかった(笑)」


結局土屋くんは仕事が忙しくて今月は帰れなくなった。

月末近くになると忙しいのは前からわかっていたし。






最終週の土曜日、ゴルフの日を迎えた。

お父さんが迎えに来てくれると連絡があり待つことに……

黒のセダンが停り運転席からお父さんが出てきてくれた。

「おはようございます」

「おはよう、天気が良くてよかったね」

「はい!」

トランクを開けてくれてゴルフバックを入れてくれる。


後部座席に乗りお母さんにも挨拶をする。

「あっちゃんはフルセットにしたの?」

この前の食事の日からお母さんと諒夏さんにはあっちゃんと呼ばれるようになったのだ。

「はい、久しぶりなのでハーフにしようか迷ったんですけど……使いこなせるか、アドバイスお願いしますね」

「私も久しぶりなの、楽しみだわ」

「服もありがとうございます」

「着てくれて嬉しい」

< 178 / 194 >

この作品をシェア

pagetop