10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「母さんはゴルフが大好きだから……」



「私で力になれるのであれば……この前女子ゴルフのグループにもいれてもらいましたし、お母さん、すごく前向きでしたよ」


「ありがとう……あと鈴村くんは敬大の為に呼んだ、娘さんとの事を嫌がってたのもあったし、あそこで紹介するべきか迷ったんだが……敦美さんを私達家族の問題に巻き込んでしまって申し訳なかった」


お寿司屋の個室で頭を下げられた。


頭をあげてくださいとお父さんの肩をあげる。


「私がお役に立てたのなら良かったです」


「本当にありがとう……ただ、敦美さんが敬大とこれからどうなるかわからないし、あまり母さんに期待をさせてもいけない、敦美さんに変なプレッシャーを与えたくはないんだ、だから嫌になったら私に正直に言ってもらって構わない、勝手な事ばかり言ってるのは重々承知だから……」


「わかりましたとここでは言っておきますね、私は喧嘩とかが嫌いであまり自分の気持ちを言えない性格なんです、でも今のお話を聞いて素直に嬉しくおもいます、自分を必要とされるってこんなに嬉しいんですね(笑)」


「敦美さん……ありがとう」


午後からは受付に座っていた。

「あっちゃん、どうしたのぼーっとして」

「加奈ちゃん、お疲れ様」
< 183 / 194 >

この作品をシェア

pagetop