10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
急なお客様

お父さんは布団は1組だけ敷いたけど泊まるのかな、そうしたら夕食料金だけじゃなくて宿泊を追加しないと……

フロントで1人になると色んな事を考えてしまってる。

同窓会が終わってから来たらそりゃこの時間になるよね。

それも土屋くんは夕食はいいって言ってたって……女性の方が夕飯時間を決めたんだ。

20時で夕食終わりって言うべきだったかな、厨房も残業させちゃって……

お父さんがいなかったら出来てなかったし…

今日は反省の日だ。

みづほ姉ちゃんならどうしただろう……

はぁ……ため息しかでない

あっ、でも土屋くんにお金を払わなきゃ

会費のお金を部屋から持ってきた。

泊まる予定じゃないならここを通るはずよね

まさか、ここでまた会うとはね……

仕事ってHOTELで言ってたよね

接待かな、でも下の名前で呼んでた。




0時前に足音がした。

「……下田」

土屋くんだった。

浴衣からスーツに着替えていた。

「急にごめんな」

「ううん、お客様のためだから大丈夫」

「あの人、上司で俺の教育係なんだよ、本当はSoil HOTELで予約してたけど、ここが空いたって連絡がきて午前中に急に決まったんだ」
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