10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
初めてだらけ

次の日仕事が終わり家に帰ってから急いでシャワーをした。

親からは私が仕事終わりに出かけることなんてあまりなかったからどこいくの?と心配をされたが友達が帰ってきてるから遊べる時が夜しかないと一応本当の事を話した。

家の前は少し道幅が狭いので近くのコーポの駐車場前が広いから邪魔にならないところで待ち合わせた。

土屋くんに連絡をして家を出る。

歩いていくと車があった。

私の姿を見つけると車から出てきた。

「お疲れさん」

手を振ってくれる。

一昨日はラフな格好だったのに今日はノーネクタイだがジャケットを羽織っている。

「えっ…ポルシェ?凄いんだけど」

「どうぞ」

助手席のドアを開けてくれた。

敦美は言われるままに助手席に座った。

ブォンブォンとエンジンをかけると車は出発した。

「この車、土屋くんの?」

「俺のというか、家の車」

「家の……そう、凄いね」

「俺んち、姉貴と弟がいて、誰が使ってもいいってなってる」

それでもポルシェなんて普通の家じゃ買えないよ

「最近は弟がよく乗ってるらしい、今日乗らないって言ってたから」

「大丈夫だったの?」

「うん、まだ車はあるから」

他にもあるのか……凄いな、私なんて軽自動車を買うので精一杯だったのに
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