10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
BAR

「じゃあ、ここに泊まろう、家に連絡できる?」

「ここ?Soil HOTELに泊まれるの?」

「泊まれるよ」

「じゃあ、泊まる!」

「家に連絡して」

敦美は携帯を出して母親にLINEしていた。

大丈夫かな……

携帯をバックにしまっていた。


「下田、ここ動くなよ」

「はい!」

返事はいいんだよな(笑)

お店の前の椅子に座っていた。

とりあえず、店員に見ていてくれと声をかけて、フロントから鍵を持ってきた。

ありがとうと店に声をかけて、敦美を立たせる。

8階のボタンを押してエレベーターに消えていった。

部屋のベッドになんとか運べた。



「ふぅ……」

寝たか……

ベッドの傍に水を置いて土屋は部屋を出た。




10階のBARへ向かう。

「いらっしゃいませ、あれ?もしかして振られた?」

「まだ振られてねーし」

「じゃあ、何で1人なんだよ、2人で顔出すって言っただろ(笑)」

「笑うな、清志、ワイン呑んだら眠いって寝ちまったんだよ」

「家に送って来たのか?」

「いや、部屋にいる、泊まるって言うから」

「あー、いやらしいんだ、寝てるとこ襲うんだ」

「んなことしねぇ……そんな軽い女じゃねぇはず、何か1杯くれ」
< 51 / 194 >

この作品をシェア

pagetop