10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
そういうと清志の前に座った。
同級生の谷口清志はこのHOTELでBAR店員として働いている。
「モテるお前でも手こずるかね?下田は」
「まあな」
ゴクゴクと1杯飲み干してBARの中に設置されている喫煙所に向かった。
下田は真面目だからなぁ……敬大がどれだけ本気か知らないけど……
男から見てもかっこいいよなー
戻ってきた敬大にもう1杯差し出した。
「サンキュ」
「お前さ、遠距離恋愛なんて出来んのかよ」
「わかんない……したことねぇし、でも遠距離恋愛したいくらいは本気だよ、まあいずれは地元に帰ってくるけどさ」
「でも……本村が言ってたこと……」
(あっちゃんはね、Soil HOTELを就活で落ちて親戚の旅館を手伝ってたのを私が起業するのに誘ったのよ)
同窓会で聞いた下田の過去
俺がSoil HOTELで働いてる事を知ったら……
「まだ言ってないのか?」
「まだ言えねぇ、勤務先で気持ちを左右されたくねぇし……家で判断もされたくねぇ」
「どうせすぐバレるのに?」
「バレたとしてもだ、好きになってくれたら下田は離れないと思う、今日決めたかったんだがな」
「お前の自信はどこからくるんだろうなぁ」