10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
「朝、チェックアウトしてから帰るから」
「何言ってんだよ、朝に車で送るって言っただろ、どこまで記憶あんの?」
「あっ……そうだ、車だったんだ、ごめんなさい、実家の方が心配すると思って」
少し強い口調になっている事に土屋は自分で気付く
「悪い……怒ってる訳じゃないから……ちょっとだけBARに行ってきた、まだ開いてるけど、どうする?」
謝らせたい訳でもないのにな
「今日はもうお酒はいいかな……」
「だと思った(笑)」
敦美の頭を軽く撫でてバスルームに向かう。
土屋はバスローブを持ってきた。
「着替えて、寝よう、下田は明日も仕事だし」
「ありがとう、着替えてくる」
ワイン少しで眠くなるなんて、土屋くんも呆れただろうな……
着替えると土屋くんにも着替えていいよと声をかけてお水を飲んだ。
土屋くんもバスルームから着替えて出てきた。
髪の毛が濡れている。
シャワーしたんだ、ぼーっと見てしまった。
「明日何時に家に着けばいい?」
いきなり振り向かれてびっくりした。
「あっ、7時くらいには帰りたいかな」
「6時起きでモーニング食べる?」
「そんなの出来るの?」
「うん」
「じゃあ、お願い……します」