10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
「そんな事ない、忙しいのに会おうって言った俺が悪い、家族とも昼間は買い物とか行ったし、気にするな……それより強引に誘って嫌じゃなかった?」
嫌?敦美は考えた。
「……嫌だったら……断るよ、同窓会の日もご飯行こうって約束したじゃない」
「そうだな、それも俺が言ったな(笑)」
「うん」
「でもさ……」
「うん?」
「いや……何でもない」
喉が渇いたと土屋はベッドから出ると冷蔵庫からビールを持ってきた。
開けてゴクゴクと呑む。
ダメだ緊張する……
敦美も座った。
「ビール頂戴!」
「もう眠いんだろ、アルコールはもういいってさっき……」
大丈夫!と敦美は答えた。
「じゃあ、持ってくる」
「それでいい……」
土屋の呑みかけの缶を持った。
ゴクゴクと呑んでいく。
「お前……」
「あー、美味しい、ビールは結構呑める(笑)ワインも美味しかったよ、眠くならなければ(笑)」
「ぷっ、何だよ、それ(笑)」
「ビールしか呑んだことないのよね、だから他のアルコールの許容量がまだ未知なの、だから今日迷惑かけちゃったけど、楽しかった」
敦美はニコっと笑った。
土屋は敦美の太ももに倒れ込んだ。
「やばいんだけど……」