10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
加奈ちゃんとランチ
「そうなんですね」
「サークルだからあまり強くないみたいよ」
「じゃあ、県外ですか?この前帰ってくるって……」
「あれはまた別の弟、2人いるのよ、帰ってきた弟はテニスをやってるわ」
「スポーツ好きですね」
「そうね、体を動かすのは家族全員好きね」
「いいことです(笑)」
諒夏さんを見送ると昼休みに入った。
「あっちゃん、お昼行かない?」
「加奈ちゃん、いいよー、行こう」
近くのお蕎麦屋さんに入った。
「加奈ちゃんて忙しいのに、デートする間あるの?」
「何?いきなり(笑)」
「聞いてみただけ」
「火曜日にデートしてるよ、彼の休みも火曜日なの」
「休み合わしてるんだー」
加奈ちゃんはふふふっと穏やかに笑った。
「結婚……とかも考えてる?」
「そうね、何もなければね」
「凄ーい」
「そんなことないよ、あっちゃんだって色々頑張ってるじゃない、夏休みなしで旅館の方を頑張ったし」
「うーん、まあ自信にはなったかな」
「あっちゃんて前に前にでる方じゃないでしょ?」
「うん、そうだね」
「それって上に立つものとしたら凄く支えになってるんだよ」
「そうかなぁ、平凡だよ」
「それがいいんだよ、落ち着くの」