10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「荒れてんな〜」

「朋絵ちゃんが戻ってくるらしいから!!」


「マジか、それって敬大知ってんの?」

「知ってる、同窓会で作った1組のグループLINEにこの前入ってきたから」

加奈はグループLINEを開いて全員既読になってるのをもう一度見る。

「それは仕方ないな、一応卒業したんだから」

「そうね、仲良かった子が招待してた」

「でも帰ってくるったって会わないだろ」

「絶対会うよ、あそこは親が仲良いもん」

「うーん……俺らにはどうしようも出来ないさ」

「出来ないのが悔しい……あーあ」


「来月も敬大帰ってくるよ、ここで会う?」

「あっちゃんが忙しいから無理よ、また落ち着いたらあっちゃんも誘ってみる」

「お待ちしてます(笑)」

「またね」

加奈は店から出ていった。





敦美と土屋くんは電話をしていた。

「連休は全然会えないのか」

「ごめん!」

予定を送ると土屋くんから電話がかかってきたのだ。

「夜でも会えるのかと思って楽しみにしてた」

「東北にいるの」

「東北?」

敦美はバドミントンで帯同する事を伝えた。

「下田が国体に関係するほどの実力とはな」

「本当は選手で出場したいよ、ブランクがあって勝てなかった」

「じゃあ、後半の出張の時だな、会えるのは」

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