10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「いいよー」

「じゃあチケットとっとくな」

「はーい、楽しみ(笑)」

「俺、今年全然運動ができてなくて」

「じゃあ、火曜日の夜にバドミントンしてみる?次の日筋肉痛確定でいいなら」

「やりたい、下田の話聞いたらやってみたい」

「呑み会入ったら連絡してね」



「わかった……下田、そのまま頭下げてきて」

土屋くんは仰向けになって手を伸ばしてきた。

軽く頭を持たれて下げていく。

口唇が重なった。

んっ……

顔を上げると土屋くんは座り直してまたキスをくれる。

この前よりも少し激しいキス


土屋くんの手が背中に回されて体をなぞられた。

「あ…つみ……」

「うん……」

ハァハァ……敦美は土屋の背中に腕をまわした。


ぎゅーと抱きしめてくれて息を整えさせてくれる。


優しい……


「名前……呼んで」

「土屋くん」

「敬大」

「呼べない……敬くん?でいい?」

「母親?」

土屋くんは体を離した。

「ぷっ、アハハっ」

「同じ年なんだから呼び捨てで良くない?」

「敬ちゃん?」

「子供かよ(笑)」

「土屋くんて甘えん坊のような気がするの、違う?」

「多分本質はそうかな……バレてる?」

「女の子の扱いに慣れてるのに、あまり強引じゃないというか……」
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