10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「変な話してもいい?引かないで」

「うん」

「俺から告ったのは実は敦美が初めてで……今まで告白されて付き合ってちゃんと彼女の事を知ろうと1年は付き合ってみるんだけど、もういいかなって思って別れるんだよな」


「ちゃんと知ろうとするのは優しい」

「まあ、我慢できない何かがあったわけじゃなくて、このまま付き合っても変化はないかなって思ってしまう」

「ちょっと冷めちゃうんだね、私とは1年もつかなー(笑)」

土屋くんは黙ってしまった。

変な事言っちゃった?

「ご……」

敦美は謝ろうとした。

「大丈夫、俺が!好きなんで……」

きっと土屋くんは耳まで赤いだろうなと思った。

「続かないってことはなんとなく無理して付き合ってたのかなって、そろそろ落ち着きたいんだ」


えっ、それって結婚とか考えてるってこと?

土屋くんの携帯がなった。

ちょっとごめんとLINEを開いている。

「は?もう〜何してくれてんのさ夏海さん」

「どうしたの?」

「明日下田旅館に泊まるって」

「急だね(笑)気に入ってもらえて嬉しいけど」

「19時に来てって書いてある」

「(笑)お料理お運びいたします」

「仕事何時まで?」

「21時」

「よし、その時間に帰ろう」
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