10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
バトラー

敦美はお礼を言って頭を下げていた。

「はい」

敦美が新しいトランクスを渡してくれた。

「サンキュ、下着まで汗びっしょりだった」

「ねぇ、ルームサービスって下着も頼めるの?前もTシャツを頼んでたよね?」

「この部屋にはバトラーが付いてるからな」

「バトラー?」

土屋くんは下着をはくとバスローブを着た。

敦美は携帯を開いた。

執事か……ふーん、なるほど

「全室ついてるわけじゃないがな」

バトラーを付けたい為に毎回この部屋なんだ

飲み物をコップについで2人で乾杯をする。

「お酒じゃないけど(笑)」

「うん……」

「どうした?」

「怒らないで欲しいんだけど……」

「何?」

「バトラーがいるって事はこのお部屋高いんでしょ?いつもカードだからって払わせてくれないけど……」

「んーその返事は今じゃないとダメ?」

「どういうこと?」

「まだお互いの事、たくさん知らないけどゆっくりじゃダメかな」

「確かに付き合うときにゆっくりとは約束したけど……いつも悪いなって思うのも嫌だから」


「敦美には俺弱いな」

「だからわかんないよ」

「好きだから知って欲しいけど、知られて嫌われたらどうしようって思う」
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