10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「楽しいよ、1人でも時間潰せるし、夏休みは友達を連れて行っても泊めてくれたし、優しいんだ、あっ」

「どうしたの?」

「思い出した、去年遊びに行った時に彼女が来て怒ってたのを思い出した、初めて兄貴の怒ったのを聞いた、兄貴ってほらクールだろ?」

「ぷっ、弟からクールって……アハハッ
そろそろ行かない?アクティビティ」

「うん、頑張る俺!」

期間限定のアクティビティはすごく楽しめた。

晃大くんは少しドジでおっちょこちょい、でも凄くよく笑う子だ。

私もこんなにはしゃいだのは大学以来かも


「ハァハァ……笑いすぎて……ハァハァ、息が……」

「アハハッ俺もー、超楽しい」



敦美はベンチに座っていた。

やっぱり体力落ちてるなー

「はい、飲み物」

「あ、ありがとう」

こういうところは土屋くんに似てスマートだ。

「お金だすよ」

「いいよ、もうちょっとしたらアイス食べるからその時でいい」

「それ!!」

「びっくりしたぁ、どうしたの」

「土屋くんに足りないところよ」

「兄貴は完璧でしょ」

「違うの、私達は同級生、お互い仕事もしてる、わかる?」

「あー、兄貴が全部出しちゃうと(笑)」

「そう!晃大くんはよくわかってくれるね」
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