10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです

「俺ねー、今は楽しいのが好きなの、みんなでワイワイ」

「そんな気がする、うん」

「高校の時に彼女いたけど、その子はみんなといると機嫌悪くてさ、嫌になっちゃった、
だからそんな子じゃない子を模索中です」

「そっか、きっと見つかるよ」

「うん!ちなみに車に女性と2人で乗ったのは今日が初めてです(笑)」

「光栄です(笑)」

「あっ、兄貴だ、どこにいる?だって(笑)
決まってんじゃんね、動画送ろう、ちゃんと来てる証拠」

「やっほー、楽しいよ、ねえ、敦美さん」

「うん、楽しい〜」

「敦美さんに奢ってもらったアイス、いいだろう」


動画を送信…………

土屋くんから電話がかかってきた。

スピーカーにする。

「おい、何敦美に奢られてんだよ、晃大!」

2人は顔を見合わせて笑う。

「やっほー」

敦美が声を出す。

「敦美!スピーカーかよ」

「楽しく遊んでまーす、そういうとこだよ、土屋くん、どっちがお金出してもいいの、ちなみに晃大くんはジュースを奢ってくれました」

「兄貴、家?」

「いや、まだ……食事中抜けて」

「これから俺らは残りのアクティビティをして、メシ食べて携帯ショップ行って帰るねー、じゃあ」

プチッと切った。
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