世界くんのタカラモノ
「ママっていい匂いだねー」
「僕もママの匂い好きー」
(ん?)
自慢の妻に邪な想いを馳せていた俺はふと現実世界に引き戻される。
見れば宇宙と銀河が左右から梅子の首筋に顔を埋めている。俺はすぐに宇宙と銀河の首根っこを捕まえた。
「わっ、パパ離せよっ」
「ママこわいよー」
俺は大人気ないと分かっていてもつい口にだしてしまう。
「お前らが好き勝手匂っていい女じゃねぇんだよっ!ママはパパのもんなの!俺の許可とってから匂えよなっ」
「ちょっと……世界く……じゃなくて、パパ、子供達にそんなこと言わなくてもいいでしょっ」
「あ、梅子さんまでなんすか?梅子さんは宇宙と銀河のママっすけど、その前に俺の女だからなっ!俺がこの世で一番でしょ?!」
梅子がふうっとため息を吐き出した。
(あ……しまった……子供にヤキモチ妬くとかマジでガキだよな……いやガキ以下かも)
ふいに流れた気まずい雰囲気に宇宙と銀河が顔を見合わせると、黙ってリビングへと駆けていく。
空気をよく読む子供達の後ろ姿が見えなくなってから、俺は小さくつぶやいた。
「えと……ごめん。子供に、その……ヤキモチ妬いた」
「僕もママの匂い好きー」
(ん?)
自慢の妻に邪な想いを馳せていた俺はふと現実世界に引き戻される。
見れば宇宙と銀河が左右から梅子の首筋に顔を埋めている。俺はすぐに宇宙と銀河の首根っこを捕まえた。
「わっ、パパ離せよっ」
「ママこわいよー」
俺は大人気ないと分かっていてもつい口にだしてしまう。
「お前らが好き勝手匂っていい女じゃねぇんだよっ!ママはパパのもんなの!俺の許可とってから匂えよなっ」
「ちょっと……世界く……じゃなくて、パパ、子供達にそんなこと言わなくてもいいでしょっ」
「あ、梅子さんまでなんすか?梅子さんは宇宙と銀河のママっすけど、その前に俺の女だからなっ!俺がこの世で一番でしょ?!」
梅子がふうっとため息を吐き出した。
(あ……しまった……子供にヤキモチ妬くとかマジでガキだよな……いやガキ以下かも)
ふいに流れた気まずい雰囲気に宇宙と銀河が顔を見合わせると、黙ってリビングへと駆けていく。
空気をよく読む子供達の後ろ姿が見えなくなってから、俺は小さくつぶやいた。
「えと……ごめん。子供に、その……ヤキモチ妬いた」