世界くんのタカラモノ
ここ最近、海外マーケティング部の仕事が忙しく、家事と育児のほとんどを梅子に任せきりだった俺は、梅子が前から行きたがっていた期間限定で渋谷の駅前にオープンしている『暴れる程旨い和食専門店 とくがわ』に明菜と行ってきたらどうかと提案したのだ。
頬を掻きながら、唇を尖らせた俺を見ながら梅子がクスッと笑った。
「いいよ。私こそ……ごめんね。世界くんに子供たち見ててもらって……その最近、世界くんのことより子供優先になっちゃってるのに、私だけお出かけとか……」
「全然。俺の方こそ最近仕事忙しくて……梅子さんも仕事忙しいのに育児と家事ほとんど任せてごめん、俺いっつも感謝してるから……」
梅子とこうやって面と向かって本音を話すのも久しぶりかもしれない。なんだか気恥ずかしくなった俺はそっぽを向いた。少し頬を染めた梅子が俺の頬にそっと触れる。
「世界くん。いつも休日に子供達にご飯作ってくれたり、忙しいのに私のことも大事にしてくれて本当にありがとう。幸せだよ」
「あ、うん……俺もすげぇ幸せ……」
こうやって梅子の大きな瞳に見つめられると結婚して5年目を迎えても俺の心臓はあっという間に跳ね上がる。
俺の頬から掌が離された瞬間に、俺は梅子をそっと抱きしめた。
「……世界くん、子供達に見られちゃうから……」
「ちょっとだけ」
頬を掻きながら、唇を尖らせた俺を見ながら梅子がクスッと笑った。
「いいよ。私こそ……ごめんね。世界くんに子供たち見ててもらって……その最近、世界くんのことより子供優先になっちゃってるのに、私だけお出かけとか……」
「全然。俺の方こそ最近仕事忙しくて……梅子さんも仕事忙しいのに育児と家事ほとんど任せてごめん、俺いっつも感謝してるから……」
梅子とこうやって面と向かって本音を話すのも久しぶりかもしれない。なんだか気恥ずかしくなった俺はそっぽを向いた。少し頬を染めた梅子が俺の頬にそっと触れる。
「世界くん。いつも休日に子供達にご飯作ってくれたり、忙しいのに私のことも大事にしてくれて本当にありがとう。幸せだよ」
「あ、うん……俺もすげぇ幸せ……」
こうやって梅子の大きな瞳に見つめられると結婚して5年目を迎えても俺の心臓はあっという間に跳ね上がる。
俺の頬から掌が離された瞬間に、俺は梅子をそっと抱きしめた。
「……世界くん、子供達に見られちゃうから……」
「ちょっとだけ」