極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
赤く透明な液体が綺麗で見入ってしまう。
グラスに添えてあるカットされたオレンジがアクセントになっていて、なんだか飲んでしまうのがもったいない。
でも、今夜は記憶をなくすくらい飲んで、彼のことなんか忘れるんだ。
そう、絶対に忘れてみせる。
ひと口飲むと、シナモンの香りがして美味しかった。
でも、少し苦く感じる。
彼に恋人がいたこともショックだったけど、姉の代わりにされていたのが一番こたえた。
再びグラスを口に運び、一気に飲み干して、また同じものをバーテンダーに頼む。
テーブルに置かれたグラスを手に取った時、隣に誰かが座った。
「君、ひとりで飲んでるのか?」
低くて甘いセクシーボイス。きっと顔もハンサムに違いない。
声からして三十歳前後くらいだろうか。
でも、別に男の人との出会いを求めてきたわけではないし、私には関係ない。
「ええ、まあ」
相手の顔を見ずに素っ気なく返してグラスを口に運ぶ。
グラスに添えてあるカットされたオレンジがアクセントになっていて、なんだか飲んでしまうのがもったいない。
でも、今夜は記憶をなくすくらい飲んで、彼のことなんか忘れるんだ。
そう、絶対に忘れてみせる。
ひと口飲むと、シナモンの香りがして美味しかった。
でも、少し苦く感じる。
彼に恋人がいたこともショックだったけど、姉の代わりにされていたのが一番こたえた。
再びグラスを口に運び、一気に飲み干して、また同じものをバーテンダーに頼む。
テーブルに置かれたグラスを手に取った時、隣に誰かが座った。
「君、ひとりで飲んでるのか?」
低くて甘いセクシーボイス。きっと顔もハンサムに違いない。
声からして三十歳前後くらいだろうか。
でも、別に男の人との出会いを求めてきたわけではないし、私には関係ない。
「ええ、まあ」
相手の顔を見ずに素っ気なく返してグラスを口に運ぶ。