極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
「これでわかったか? 愛音は酔ってるんだよ。だから、これは没収する」
彼は楽しげに言って私の手からグラスを奪い、サングリアを一気に飲み干す。
「ああ~、私のサングリア。どうして飲んじゃうんですか!」
上目遣いに颯人さんを睨みつけるが、彼は何食わぬ顔で言い返す。
「愛音がこれ以上飲むと酔い潰れるからだ」
「いいんですよ。酔い潰れて。記憶をなくすまで飲むのが目的なんですから」
「記憶をなくすまでってどんな苦行だよ。男を忘れるには新しい男を見つけるのが一番だ。すみません、水ください」
颯人さんはそんなアドバイスをしてバーテンダーに水を頼む。
水がテーブルに置かれると、彼は私に手渡した。
「ほら、愛音が飲むのはこっちだ」
水の入ったグラスをじっと眺めてぼやく。
「誕生日なのに水って……」
拗ねる私に、彼は保護者のような顔で言う。
「お酒は楽しく飲むものだ。飲みすぎたっていいことはない」
彼は楽しげに言って私の手からグラスを奪い、サングリアを一気に飲み干す。
「ああ~、私のサングリア。どうして飲んじゃうんですか!」
上目遣いに颯人さんを睨みつけるが、彼は何食わぬ顔で言い返す。
「愛音がこれ以上飲むと酔い潰れるからだ」
「いいんですよ。酔い潰れて。記憶をなくすまで飲むのが目的なんですから」
「記憶をなくすまでってどんな苦行だよ。男を忘れるには新しい男を見つけるのが一番だ。すみません、水ください」
颯人さんはそんなアドバイスをしてバーテンダーに水を頼む。
水がテーブルに置かれると、彼は私に手渡した。
「ほら、愛音が飲むのはこっちだ」
水の入ったグラスをじっと眺めてぼやく。
「誕生日なのに水って……」
拗ねる私に、彼は保護者のような顔で言う。
「お酒は楽しく飲むものだ。飲みすぎたっていいことはない」