極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
「そのうちって、ここで下ろしたら愛音は寝ると思うが」
「寝ません。別のお店で飲み直します。あと、私のカクテル代払います」
初めて会った人にご馳走になるわけにはいかない。
「俺も飲んだし必要ない。そんなに酒が飲みたいのか?」
「だって、誕生日の最後の一杯が水で終わるなんて嫌じゃないですか。本当なら恋人とシャンパンを飲んでいたはずなのに虚しすぎます。自分の誕生日くらい自由にお酒が飲みたい。そんでもって羽目を外したい」
完全に八つ当たり。自分でもなにを言ってるのかだんだんわからなくなってきた。
だけど、止められなくて、そのまま捲し立てるように続ける。
「私、実の両親が亡くなってから、誕生日をちゃんとお祝いしてもらったことがないんです。今日振られた彼氏には仕事だからって毎年キャンセルされてたし、十代の時だって姉と誕生日が一日違いだからまとめてお祝いされて、私はオマケみたいなもので……ううっ」
「寝ません。別のお店で飲み直します。あと、私のカクテル代払います」
初めて会った人にご馳走になるわけにはいかない。
「俺も飲んだし必要ない。そんなに酒が飲みたいのか?」
「だって、誕生日の最後の一杯が水で終わるなんて嫌じゃないですか。本当なら恋人とシャンパンを飲んでいたはずなのに虚しすぎます。自分の誕生日くらい自由にお酒が飲みたい。そんでもって羽目を外したい」
完全に八つ当たり。自分でもなにを言ってるのかだんだんわからなくなってきた。
だけど、止められなくて、そのまま捲し立てるように続ける。
「私、実の両親が亡くなってから、誕生日をちゃんとお祝いしてもらったことがないんです。今日振られた彼氏には仕事だからって毎年キャンセルされてたし、十代の時だって姉と誕生日が一日違いだからまとめてお祝いされて、私はオマケみたいなもので……ううっ」