極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
 指輪に優しく触れる颯人さんがとても眩しく見えた。
「颯人さんになら食べられてもいいですよ」
 クスッと笑ってそんな冗談を言ったら、彼は甘い目で微笑んだ。
「じゃあこれでもかっていうくらい大事に抱く」
 その言葉通り、彼は私の着ていた服を全部取り去ると、頭から足の先まで時間をかけてゆっくりと愛す。
 颯人さんがその唇と手で触れるたびに身体が甘く痺れて、「ああん!」と激しく乱れた。
 互いの肌の熱が交じり合って、もう彼の手が冷たいとは感じない。
 やがて彼が身体を重ねてきてひとつになる。
 指を優しく絡めながら手を握られて、とても幸せな気分になった。
 そう。これは甘美な夢――。
 ずっとこのままでいたい。このまま彼と繋がっていたい。
 夢なら覚めないで。
「愛音」
 彼が私の名前を呼んで、腰を何度も突き上げる。
 頭も身体もかき乱され、すべてを忘れた。
「颯人……さん」
 私も彼の名前を叫んで、初めて知る快感に身を委ねる。
 次第に意識が朦朧としてきて、そのまま優しい眠りに誘われた。
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