Chocolate Lily
「何よ、そのめちゃくちゃな言い訳。あなたが牧さんと喧嘩をしている声を近所の人は何度も聞いてるのよ?」
呆れ半分怒り半分と言った様子の美麗に、直人は慌てて喧嘩をしていた理由を言う。
「喧嘩の原因は結婚式のことです!僕と歩美は大学で出会って、その大学には結婚式のできるチャペルがあるんです!僕は歩美と出会って、一緒にサークルを楽しんだり、講義を受けた思い出のある場所で式を挙げたいって言ったんですけど、彼女は「ディズニーで挙げたい」って言って聞かなくて……。お互い譲れなくて、何度も喧嘩になってしまったんです!」
「まあ、言い訳なら警察署内でいくらでも聞いてあげるわよ。太宰さん、公務執行妨害ってことでいいですか?」
美麗が順一の方を見る。いつもの順一ならば、警察署へ迷わず連行していただろう。だが今回はそういうわけには行かない。
「黒谷、連行する相手を間違えてるぞ」
順一はそう言い、自身の懐から手錠を取り出す。そして、それを何の躊躇いもなく美麗に嵌めた。
呆れ半分怒り半分と言った様子の美麗に、直人は慌てて喧嘩をしていた理由を言う。
「喧嘩の原因は結婚式のことです!僕と歩美は大学で出会って、その大学には結婚式のできるチャペルがあるんです!僕は歩美と出会って、一緒にサークルを楽しんだり、講義を受けた思い出のある場所で式を挙げたいって言ったんですけど、彼女は「ディズニーで挙げたい」って言って聞かなくて……。お互い譲れなくて、何度も喧嘩になってしまったんです!」
「まあ、言い訳なら警察署内でいくらでも聞いてあげるわよ。太宰さん、公務執行妨害ってことでいいですか?」
美麗が順一の方を見る。いつもの順一ならば、警察署へ迷わず連行していただろう。だが今回はそういうわけには行かない。
「黒谷、連行する相手を間違えてるぞ」
順一はそう言い、自身の懐から手錠を取り出す。そして、それを何の躊躇いもなく美麗に嵌めた。