誓い~お前は俺が守る~
「済んだことを言ってもしょうがない。
とりあえず、すずは連れて帰る」
そう言って夏馬は、電話をかけた。
「━━━━もしもし、貴哉?
今すぐ人数集めて、巻きで来い!◯◯公園だ。
…………あぁ、あぁ。頼むね」
通話を切って、息を吐いた夏馬。
天馬達に向き直った。
「天」
「はい」
「すずがあいつを呼ぶ時、ほとんどの理由は“天くん達を傷つけないように”なんだ。
わかるよな?」
「はい」
「だからすずにあいつを呼ばせないようにするには、お前等が傷つかないことが重要なんだ」
「はい」
「すずは、俺の命その物だ」
「はい」
「頼むから!
すずをこれ以上……傷つけないでくれ……」
「はい、すんませんでした!!」
貴哉が仲間を連れてきて、夏馬は鈴蘭を連れ公園を後にした。
帰る途中の車内。
「んん…」
鈴蘭のまぶたが震えて、ゆっくり目を覚ました。
「ん?すず、覚めた?」
「あ…にぃに?」
「あぁ。
もうすぐ、家に着くよ」
「…………
はっ!?天くんは!?
浬人くん、スグルくん達は!?」
「大丈夫だ。
あいつ等は、無事だよ。
“あいつ”のおかげでな………」
「そっか…良かった!
…………あ…でも…怒ってるよね?天くん達」
「ん?」
「“彼”呼んじゃったし…私…」
「怒ったりしないよ」
「え?」
「誰も、すずを怒ったりしない。
悪いのは“あいつ”に会いたがる輩達だ」
「にぃに…」
自宅に着き、部屋で鈴蘭はスマホを握りしめていた。
天馬に電話をかけようと画面をタップするが、どうしても通話ボタンが押せない。
夏馬はそう言っていたが、怒っているかもしれない。
「天くんに嫌われたら、どうしよう……」
当たり前のことだが、鈴蘭は“黒すず”を見たことがない。
しかし、黒すずが暴れた後の状態は何度か見たことある。
この惨劇を自分がやったとは、とてもじゃないが信じられなかった。
自分のどこに、そんな力があるのだろう。
夏馬は的確に急所を狙っているから、力はいらないと言っていたが信じがたいことだった。
「━━━━すずー、夕食出来たよ!」
そこに、夏馬が声をかけてきた。
「ひゃっ!!?」
その声にびっくりして、思わず通話ボタンをタップしてしまう。
とりあえず、すずは連れて帰る」
そう言って夏馬は、電話をかけた。
「━━━━もしもし、貴哉?
今すぐ人数集めて、巻きで来い!◯◯公園だ。
…………あぁ、あぁ。頼むね」
通話を切って、息を吐いた夏馬。
天馬達に向き直った。
「天」
「はい」
「すずがあいつを呼ぶ時、ほとんどの理由は“天くん達を傷つけないように”なんだ。
わかるよな?」
「はい」
「だからすずにあいつを呼ばせないようにするには、お前等が傷つかないことが重要なんだ」
「はい」
「すずは、俺の命その物だ」
「はい」
「頼むから!
すずをこれ以上……傷つけないでくれ……」
「はい、すんませんでした!!」
貴哉が仲間を連れてきて、夏馬は鈴蘭を連れ公園を後にした。
帰る途中の車内。
「んん…」
鈴蘭のまぶたが震えて、ゆっくり目を覚ました。
「ん?すず、覚めた?」
「あ…にぃに?」
「あぁ。
もうすぐ、家に着くよ」
「…………
はっ!?天くんは!?
浬人くん、スグルくん達は!?」
「大丈夫だ。
あいつ等は、無事だよ。
“あいつ”のおかげでな………」
「そっか…良かった!
…………あ…でも…怒ってるよね?天くん達」
「ん?」
「“彼”呼んじゃったし…私…」
「怒ったりしないよ」
「え?」
「誰も、すずを怒ったりしない。
悪いのは“あいつ”に会いたがる輩達だ」
「にぃに…」
自宅に着き、部屋で鈴蘭はスマホを握りしめていた。
天馬に電話をかけようと画面をタップするが、どうしても通話ボタンが押せない。
夏馬はそう言っていたが、怒っているかもしれない。
「天くんに嫌われたら、どうしよう……」
当たり前のことだが、鈴蘭は“黒すず”を見たことがない。
しかし、黒すずが暴れた後の状態は何度か見たことある。
この惨劇を自分がやったとは、とてもじゃないが信じられなかった。
自分のどこに、そんな力があるのだろう。
夏馬は的確に急所を狙っているから、力はいらないと言っていたが信じがたいことだった。
「━━━━すずー、夕食出来たよ!」
そこに、夏馬が声をかけてきた。
「ひゃっ!!?」
その声にびっくりして、思わず通話ボタンをタップしてしまう。