誓い~お前は俺が守る~
「━━━━すず…はさ……」
「ん?」

夏馬から“仕事が終わった”と連絡があり、今はまたカーペットに並んで座っている二人。

ポツリと、天馬が言った。


「高校卒業したら、どうするか決めてる?」

「ん?
天くんに合わせる」

「え?俺?」

「天くんが進学するなら、私も同じ大学に進学する。
就職するなら、同じ会社に就職する。
どっちにしても、天くんから離れない」

「そっか…!」

「え?嫌?」

「んーん!
安心した!」

「それか……」

「ん?」

「天くんのお嫁さんでもいいよ?(笑)」

「……/////」

「………」

「……/////」

「………あ…////退いた?
退いたよね?(笑)」

「すず」

「え?退くどころか、怒った!?」
天馬の真剣な視線。
鈴蘭は、たじろいだ。

「チゲーよ!」

「え?」

「それ、本気?
俺の傍に一生いてくれんの?」

「え?」

「やっぱ、冗談?」

「違っ…本気だよ!!」

━━━━━!!!!?
鈴蘭を抱き締めた、天馬。

肩に顔を埋めて、心底嬉しそうに言った。
「マジで嬉しい!!
なってよ?
俺の嫁さん!!」

「うん!!」
鈴蘭も、天馬に抱きついた。


それから夏馬が迎えに来て、天馬と別れた鈴蘭。
ニコニコして、機嫌がかなり良い。

「すず?」
「ん?」

「どうした?」

「フフ…フフフ…
あのね!
天くんが、嬉しいこと言ってくれたのー」

「ん?何て?」

「結婚!
してくれるって!!」

「━━━━━━は!!?」

キキィーーーーッ!!!!!と急ブレーキがかかり、車が止まる。

「キャッ!!!?
ちょっ…にぃに!!!」

「すず、冗談やめろよ」

「え………にぃ、に…?」


夏馬の雰囲気が黒く染まり、落ちていた。

「すず。
言っておく」

「え……」



「俺は絶対、天にお前をやるつもりないから」

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