誓い~お前は俺が守る~
しかしそんな穏やかな日々は、突然終わりを告げる。
天馬達が、小5の夏。
その頃夏休みで、毎晩のように繁華街に出ていた天馬達。
鈴馬も、見回りをしながら未成年達を自宅に帰るように呼びかけていた。
そこにナイフを持った中年男性が現れた。
突然━━━━ナイフを振り回し始める。
きゃぁぁぁーーーーーーー!!!!!!?
悲鳴と共に、騒然となる繁華街。
男性は、無差別にナイフで人々を切り付けていく。
しかしよく見ると、男性は少年・少女達だけを狙っていた。
『危ないから、逃げなさい!!!』
少年・少女達に、必死に呼びかける鈴馬。
パニックになりながら逃げていく、少年・少女達。
しかし、天馬、浬人、スグルだけは男性に立ち向かおうとしていた。
『天馬!浬人!スグル!逃げろ!!!』
『おっさんこそ、逃げろよ!』
『俺達が止める!』
『任して!』
『は?何を言ってるんだ!!!?
やめなさい!!
早く、逃げろ!!!』
鈴馬の制止も聞かず、男性に向かっていく。
しかし、相手は大人でしかも、ナイフを持っている。
小5の子どもの身体で、敵うわけがない。
『……っう…!!』
『『天!!?』』
天馬が、手を傷つけられた。
鈴馬が、天馬達の元へ駆けていく。
男性がナイフを振り上げた。
間一髪で、鈴馬が天馬達と男性の間に入った。
ザン━━━━!!!と風を切って…………
鈴馬の身体から、血が吹き出した。
『『『え…………』』』
ゆっくり、鈴馬が崩れるように倒れた。
『『『━━━━━━おっさん!!!?』』』
鈴馬は、即死だった。
男性の振り上げたナイフが、首の頸動脈を切りつけ出血多量で亡くなったのだ。
「犯人の男は、昔不良高校生にカツアゲされた腹いせにガキばっかを狙ったらしい。
……………天、浬人、スグル。
俺も、天達が“あの少年”達だなんて知らなかった。
知った時にはお前等は神馬に入ってたし、天はすずと交際していた。
すずの中にいるのは、間違いなく父さん。
すずは、父さんが大好きだったからな。
その父さんが死ぬ原因が天だとわかったら、すずがどうなるかわからない。
だからずっと、隠してた。
別に付き合うくらい、良いと思ったから」
「………」
「でもな、天」
「え?」
「結婚ってなると、話が違ってくる。
わかるよな?
すずが“父さん”を作り、傷つくようになったのは、お前等のせいなんだ。
そんな奴に、俺の大事なすずを渡せるわけがない。
━━━━━━━
天、すずと別れてくれ……!!」
天馬達が、小5の夏。
その頃夏休みで、毎晩のように繁華街に出ていた天馬達。
鈴馬も、見回りをしながら未成年達を自宅に帰るように呼びかけていた。
そこにナイフを持った中年男性が現れた。
突然━━━━ナイフを振り回し始める。
きゃぁぁぁーーーーーーー!!!!!!?
悲鳴と共に、騒然となる繁華街。
男性は、無差別にナイフで人々を切り付けていく。
しかしよく見ると、男性は少年・少女達だけを狙っていた。
『危ないから、逃げなさい!!!』
少年・少女達に、必死に呼びかける鈴馬。
パニックになりながら逃げていく、少年・少女達。
しかし、天馬、浬人、スグルだけは男性に立ち向かおうとしていた。
『天馬!浬人!スグル!逃げろ!!!』
『おっさんこそ、逃げろよ!』
『俺達が止める!』
『任して!』
『は?何を言ってるんだ!!!?
やめなさい!!
早く、逃げろ!!!』
鈴馬の制止も聞かず、男性に向かっていく。
しかし、相手は大人でしかも、ナイフを持っている。
小5の子どもの身体で、敵うわけがない。
『……っう…!!』
『『天!!?』』
天馬が、手を傷つけられた。
鈴馬が、天馬達の元へ駆けていく。
男性がナイフを振り上げた。
間一髪で、鈴馬が天馬達と男性の間に入った。
ザン━━━━!!!と風を切って…………
鈴馬の身体から、血が吹き出した。
『『『え…………』』』
ゆっくり、鈴馬が崩れるように倒れた。
『『『━━━━━━おっさん!!!?』』』
鈴馬は、即死だった。
男性の振り上げたナイフが、首の頸動脈を切りつけ出血多量で亡くなったのだ。
「犯人の男は、昔不良高校生にカツアゲされた腹いせにガキばっかを狙ったらしい。
……………天、浬人、スグル。
俺も、天達が“あの少年”達だなんて知らなかった。
知った時にはお前等は神馬に入ってたし、天はすずと交際していた。
すずの中にいるのは、間違いなく父さん。
すずは、父さんが大好きだったからな。
その父さんが死ぬ原因が天だとわかったら、すずがどうなるかわからない。
だからずっと、隠してた。
別に付き合うくらい、良いと思ったから」
「………」
「でもな、天」
「え?」
「結婚ってなると、話が違ってくる。
わかるよな?
すずが“父さん”を作り、傷つくようになったのは、お前等のせいなんだ。
そんな奴に、俺の大事なすずを渡せるわけがない。
━━━━━━━
天、すずと別れてくれ……!!」