誓い~お前は俺が守る~
その日の夜。

鈴蘭は、鈴馬の夢を見た。

いつものように、笑っていた。
でもどこか……悲しそうだった━━━━━


『すず、ごめんね』

鈴馬が、謝る。

『傍にいてあげられなくて……』


でも、鈴蘭はゆっくり首を横に振りはっきり答えた。

『パパ、大丈夫だよ!
私はもう……一人じゃないから!』と。


すると鈴馬が、嬉しそうに笑って言った。


『じゃあ、もう……パパはゆっくり眠るね!』と。



最後の鈴馬の表情は………

今までの笑顔の中で、一番綺麗で優しい笑顔だった。




「━━━━━ん…」

目が覚めると、鈴蘭は涙を流していた。

なんとなく、鈴蘭は察した。

“もう…パパとは本当にさよならだ”と。



でも……………


そしていつものように起きて、夏馬が作ってくれた朝食を食べ、天馬が迎えに来てくれて一緒に家を出る。

駅で浬人とスグルに合流し、四人で他愛のない話をしながら学校へ向かう。



そんな姿を、遠くから鈴馬が見つめていてくれてる気がした。
そして、天馬達を笑顔で応援してくれてる気がした。






“すずは、俺が守るよ!!”











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