誓い~お前は俺が守る~
そこにバン!と扉が開いて“神馬”のメンバー陶史が入ってきた。
誰かに殴られたようで、口元から血が出ていた。
「陶史!?」
「え!?陶史くん!?」
天馬達が駆け寄る。
「陶史、どうしたの!?」
「金司達が、急に喧嘩ふっかけてきて━━━━」
「神馬の皆さーん!」
金城 真司(通称・金司)が、仲間をつれて乗り込んできた。
すかさず、鈴蘭を守るように天馬、浬人、スグルが前に出た。
「金司、何の様?」
天馬が言う。
「リーダーに会わせてよー
タイマン!させてー?」
「リーダーは俺」
「チゲーよ!
お前は“仮の”だろ?
神馬には“影の”リーダーがいるんだろ?
強さ、ヤバいらしいじゃん!
やり合ってみたいんだ!呼んでよ!」
フッと笑い、天馬達を見据えている。
「今はいないよ」
「てか、会わせねぇよ」
浬人とスグルが、金城を睨み付ける。
「だったら、出てくるまで暴れる」
近くにある、椅子やテーブルを金城や金城の仲間達が蹴り始めた。
ガン!!
ゴン!!
と、椅子やテーブルが倒れる音が響く。
「て、天くん!」
「大丈夫だ!俺がいるから!
俺がすずを守る!」
「で、でも…
彼を、呼ぼうよ!
私、みんなが傷つくの見たくない!」
「ダメだ!」
「そうだよ、すず!」
「呼んだら、すずが傷つくだろ!」
「でも……」
「とりあえず、夏馬さんが来るまでは手を出すなよ」
「「わかってる」」
神馬のルールに“すずの前では喧嘩をしない”
と言うのがある。
そのため、天馬達は拳を握りしめて耐えていた。
(にぃに、早く来て……!)
鈴蘭は、天馬の背中にしがみついて祈っていた。
そこに、鈴蘭のスマホが鳴りだす。
確認すると“にぃに”の文字。
鈴蘭は、慌てたように出た。
「にぃに!!」
『もしもし?
すず。もうすぐ着くから、店の前に出て━━━━━』
「にぃに、助けて!!」
『は?』
鈴蘭が事情を説明する。
『ん。わかった。
天に代わって?』
天馬に代わる。
「━━━━はい、はい。
━━━━━え?
奥に、ですか?
はい、わかりました」
電話を切ると、天馬が浬人とスグルと陶史に「奥の部屋に行け」と言った。
奥に移動すると、天馬が鈴蘭の顔を覗き込んで言った。
「すず、耳を塞いで目を瞑れ」
「え?」
「いいから」
「うん。わかった」
微笑む天馬に頷き、両手で耳を塞ぎゆっくり目を瞑った鈴蘭。
天馬が鈴蘭を守るように抱き締めた。
「浬人、今何時?」
「19時24分」
「ん。じゃあ…もう来るぞ」
天馬がフッと笑った。
誰かに殴られたようで、口元から血が出ていた。
「陶史!?」
「え!?陶史くん!?」
天馬達が駆け寄る。
「陶史、どうしたの!?」
「金司達が、急に喧嘩ふっかけてきて━━━━」
「神馬の皆さーん!」
金城 真司(通称・金司)が、仲間をつれて乗り込んできた。
すかさず、鈴蘭を守るように天馬、浬人、スグルが前に出た。
「金司、何の様?」
天馬が言う。
「リーダーに会わせてよー
タイマン!させてー?」
「リーダーは俺」
「チゲーよ!
お前は“仮の”だろ?
神馬には“影の”リーダーがいるんだろ?
強さ、ヤバいらしいじゃん!
やり合ってみたいんだ!呼んでよ!」
フッと笑い、天馬達を見据えている。
「今はいないよ」
「てか、会わせねぇよ」
浬人とスグルが、金城を睨み付ける。
「だったら、出てくるまで暴れる」
近くにある、椅子やテーブルを金城や金城の仲間達が蹴り始めた。
ガン!!
ゴン!!
と、椅子やテーブルが倒れる音が響く。
「て、天くん!」
「大丈夫だ!俺がいるから!
俺がすずを守る!」
「で、でも…
彼を、呼ぼうよ!
私、みんなが傷つくの見たくない!」
「ダメだ!」
「そうだよ、すず!」
「呼んだら、すずが傷つくだろ!」
「でも……」
「とりあえず、夏馬さんが来るまでは手を出すなよ」
「「わかってる」」
神馬のルールに“すずの前では喧嘩をしない”
と言うのがある。
そのため、天馬達は拳を握りしめて耐えていた。
(にぃに、早く来て……!)
鈴蘭は、天馬の背中にしがみついて祈っていた。
そこに、鈴蘭のスマホが鳴りだす。
確認すると“にぃに”の文字。
鈴蘭は、慌てたように出た。
「にぃに!!」
『もしもし?
すず。もうすぐ着くから、店の前に出て━━━━━』
「にぃに、助けて!!」
『は?』
鈴蘭が事情を説明する。
『ん。わかった。
天に代わって?』
天馬に代わる。
「━━━━はい、はい。
━━━━━え?
奥に、ですか?
はい、わかりました」
電話を切ると、天馬が浬人とスグルと陶史に「奥の部屋に行け」と言った。
奥に移動すると、天馬が鈴蘭の顔を覗き込んで言った。
「すず、耳を塞いで目を瞑れ」
「え?」
「いいから」
「うん。わかった」
微笑む天馬に頷き、両手で耳を塞ぎゆっくり目を瞑った鈴蘭。
天馬が鈴蘭を守るように抱き締めた。
「浬人、今何時?」
「19時24分」
「ん。じゃあ…もう来るぞ」
天馬がフッと笑った。