誓い~お前は俺が守る~
「すず!」
夏馬が天馬達のいる部屋に入ってきた。
「あ!にぃに!!」
ホッとしたように肩を落とし、夏馬に駆け寄る鈴蘭。
「遅くなってごめんな。さぁ、帰ろ!」
夏馬がポンポンと頭を撫で、微笑み言った。
「うん。
金城くん達…は…?」
「ん?帰ってもらったよ!」
「ほんと!?良かったぁ…」
微笑む夏馬に、鈴蘭も安心したように微笑んだ。
「━━━━━天くん、じゃあ明日ね!」
「ん。また夜、電話っすから!」
「うん!
浬人くん、スグルくん、陶史くんも!またね!」
「うん。またね!」
「明日な!」
「うん、また!」
夏馬に手を繋がれ、裏口に向かう。
「え?にぃに?
こっちは、出入り口じゃないよ?」
「ん?出入り口は、汚ないんだ。
だから、こっちから帰ろ?
夕食、食べて帰ろう!
裏から出たとこに、あるだろ?洋食屋。
ケーキもつけてあげるよ?」
「え!?ケーキ!?」
鈴蘭の目が光った。
「あぁ!」
出入り口付近は、壊れた椅子やテーブルが散乱し、貴哉の軽トラも突っ込んた状態。
鈴蘭に見せるわけにはいかない。
鈴蘭と夏馬は、裏口から出てたまり場を後にした。
一方の天馬達━━━━━━
「貴哉さん!」
「お疲れ!」
貴哉は夏馬の元・仲間で、神馬の幹部だった男だ。
ギャンブル好きで、いつもパチンコ店にいる。
大手企業の孫で、貴哉は定職についていない自由人。
「すんません!わざわざ」
「そうだよ!
あーあ、パチンコがぁー」
「パチンコ?」
「そう!ちょうど、当たったとこだったの!!」
「それは、災難っすね……
ほんと、すんません……」
「まぁ、後輩に繋いでもらってっから大丈夫だけどー
それより!
“影のリーダー”の存在、最近やけに知られるようになったな。
なんで、あいつとやり合いたいって思うんだろ。
俺は、死んでもやなのに(笑)」
「すず…」
散乱したテーブルや椅子を見ながら呟く天馬を見て、貴哉が噴き出す。
「……っと、好きなんだな~(笑)すずちゃんのこと」
「は?なんすか、貴哉さん」
怪訝そうに見る。
「“すず…”だってー(笑)」
ケラケラ笑う、貴哉。
「喧嘩売ってます?
今すずいないんで、殺ってもいいっすけど?」
「おー、怖っ!(笑)
ただ、可愛いなぁと思って言っただけ!
それに、気持ちわからなくはないし。
…………影のリーダーは“誰も”幸せにしないから」
夏馬が天馬達のいる部屋に入ってきた。
「あ!にぃに!!」
ホッとしたように肩を落とし、夏馬に駆け寄る鈴蘭。
「遅くなってごめんな。さぁ、帰ろ!」
夏馬がポンポンと頭を撫で、微笑み言った。
「うん。
金城くん達…は…?」
「ん?帰ってもらったよ!」
「ほんと!?良かったぁ…」
微笑む夏馬に、鈴蘭も安心したように微笑んだ。
「━━━━━天くん、じゃあ明日ね!」
「ん。また夜、電話っすから!」
「うん!
浬人くん、スグルくん、陶史くんも!またね!」
「うん。またね!」
「明日な!」
「うん、また!」
夏馬に手を繋がれ、裏口に向かう。
「え?にぃに?
こっちは、出入り口じゃないよ?」
「ん?出入り口は、汚ないんだ。
だから、こっちから帰ろ?
夕食、食べて帰ろう!
裏から出たとこに、あるだろ?洋食屋。
ケーキもつけてあげるよ?」
「え!?ケーキ!?」
鈴蘭の目が光った。
「あぁ!」
出入り口付近は、壊れた椅子やテーブルが散乱し、貴哉の軽トラも突っ込んた状態。
鈴蘭に見せるわけにはいかない。
鈴蘭と夏馬は、裏口から出てたまり場を後にした。
一方の天馬達━━━━━━
「貴哉さん!」
「お疲れ!」
貴哉は夏馬の元・仲間で、神馬の幹部だった男だ。
ギャンブル好きで、いつもパチンコ店にいる。
大手企業の孫で、貴哉は定職についていない自由人。
「すんません!わざわざ」
「そうだよ!
あーあ、パチンコがぁー」
「パチンコ?」
「そう!ちょうど、当たったとこだったの!!」
「それは、災難っすね……
ほんと、すんません……」
「まぁ、後輩に繋いでもらってっから大丈夫だけどー
それより!
“影のリーダー”の存在、最近やけに知られるようになったな。
なんで、あいつとやり合いたいって思うんだろ。
俺は、死んでもやなのに(笑)」
「すず…」
散乱したテーブルや椅子を見ながら呟く天馬を見て、貴哉が噴き出す。
「……っと、好きなんだな~(笑)すずちゃんのこと」
「は?なんすか、貴哉さん」
怪訝そうに見る。
「“すず…”だってー(笑)」
ケラケラ笑う、貴哉。
「喧嘩売ってます?
今すずいないんで、殺ってもいいっすけど?」
「おー、怖っ!(笑)
ただ、可愛いなぁと思って言っただけ!
それに、気持ちわからなくはないし。
…………影のリーダーは“誰も”幸せにしないから」