非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「……私には、一ミリも手を出さないくせに」
それは本当に、ポロっとこぼれ出てしまった言葉だった。
言ってしまった後で、ひどい後悔が一毬を襲う。
一方の湊斗は、驚いた顔で目を丸くすると、身体を起き上がらせ一毬の顔をじっと覗き込んでいた。
「なんだ、お前。そんなこと思ってたんだ」
湊斗の低い声が耳元で響く。
「そ、そんなんじゃない……」
否定しようとして振り返った一毬は、言葉を言い終わらない内に、湊斗に両腕を掴まれるとそのままソファへと押し倒された。
「きゃ……」
静かな室内に、一毬の小さな悲鳴が響く。
一瞬何が起こったのかわからないまま、下から見上げた湊斗の瞳は、今まで見たことがないほど熱を帯びている。
「さっきまで楠木を見つめてたお前の目に、俺しか映らないようにしてやるよ」
言葉では乱暴に言いながらも、頭の上で重ねられた湊斗の手は優しくて温かい。
湊斗の熱い瞳に射るように見つめられ、次第に一毬は自分のすべてを捧げてもいいような気さえしてきていた。
それは本当に、ポロっとこぼれ出てしまった言葉だった。
言ってしまった後で、ひどい後悔が一毬を襲う。
一方の湊斗は、驚いた顔で目を丸くすると、身体を起き上がらせ一毬の顔をじっと覗き込んでいた。
「なんだ、お前。そんなこと思ってたんだ」
湊斗の低い声が耳元で響く。
「そ、そんなんじゃない……」
否定しようとして振り返った一毬は、言葉を言い終わらない内に、湊斗に両腕を掴まれるとそのままソファへと押し倒された。
「きゃ……」
静かな室内に、一毬の小さな悲鳴が響く。
一瞬何が起こったのかわからないまま、下から見上げた湊斗の瞳は、今まで見たことがないほど熱を帯びている。
「さっきまで楠木を見つめてたお前の目に、俺しか映らないようにしてやるよ」
言葉では乱暴に言いながらも、頭の上で重ねられた湊斗の手は優しくて温かい。
湊斗の熱い瞳に射るように見つめられ、次第に一毬は自分のすべてを捧げてもいいような気さえしてきていた。