非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「そ、そういえば、鍵付きって聞いてたのに、クリックしただけで開いたんです……。それで、あれっ? て思って……」
総務部のフロアは、シーンと静まり返っている。
湊斗は一旦目を閉じると、深く息を吐いた。
「誘導されたな……」
湊斗の低い声が響く。
「え……?」
みんなが一斉に湊斗の顔を見つめた。
「ウイルスを仕込んだ奴は、鍵付きのフォルダに行く前にクリックさせるよう、明らかに発表会の資料とわかるタイトルをつけて待ち伏せしてたんだ」
「そんな……! じゃあ、俺はその罠にまんまと引っかかって……」
矢島はつぶやくと、膝から崩れ落ちるように、へなへなと床に座り込む。
「ってことは、社内にウイルスを仕込んだ奴がいるってことか……?!」
「……だろうな」
倉田が息をのむように声を出し、湊斗はため息をつきながら額に手をやった。
“社内に犯人がいる?!”
その言葉の衝撃に、総務部の中は騒然としている。
一毬も身を固くしたまま動けずにいた。
総務部のフロアは、シーンと静まり返っている。
湊斗は一旦目を閉じると、深く息を吐いた。
「誘導されたな……」
湊斗の低い声が響く。
「え……?」
みんなが一斉に湊斗の顔を見つめた。
「ウイルスを仕込んだ奴は、鍵付きのフォルダに行く前にクリックさせるよう、明らかに発表会の資料とわかるタイトルをつけて待ち伏せしてたんだ」
「そんな……! じゃあ、俺はその罠にまんまと引っかかって……」
矢島はつぶやくと、膝から崩れ落ちるように、へなへなと床に座り込む。
「ってことは、社内にウイルスを仕込んだ奴がいるってことか……?!」
「……だろうな」
倉田が息をのむように声を出し、湊斗はため息をつきながら額に手をやった。
“社内に犯人がいる?!”
その言葉の衝撃に、総務部の中は騒然としている。
一毬も身を固くしたまま動けずにいた。