非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「……隣で、眠るんだよね」
期待と不安が入り混じったような、このドキドキする気持ちはいったい何なのだろう。
一毬は、何もあるはずはないとわかっているのに、シャワーを浴びながら、つい念入りに身体をこすってしまう。
そしてその間にも、湊斗が帰って来るんじゃないかと何度も様子を確認したが、やはり何も音沙汰はなかった。
一毬は、数少ない私物の中に入っていたお気に入りのルームウエアを着ると、ホカホカと上気する身体で寝室の扉をそっと開く。
やはりこの部屋は、最上級の眠りのためだけに用意されたような空間だ。
一毬は枕もとのアロマディフューザーのスイッチを押すと、側に置いてあった“ベルガモット”と書かれた小瓶のふたを開け、そっと一滴垂らした。
しばらくすると、心地よい香りが鼻先をかすめだし、一毬の瞼もつられるようにだんだんと重くなってくる。
期待と不安が入り混じったような、このドキドキする気持ちはいったい何なのだろう。
一毬は、何もあるはずはないとわかっているのに、シャワーを浴びながら、つい念入りに身体をこすってしまう。
そしてその間にも、湊斗が帰って来るんじゃないかと何度も様子を確認したが、やはり何も音沙汰はなかった。
一毬は、数少ない私物の中に入っていたお気に入りのルームウエアを着ると、ホカホカと上気する身体で寝室の扉をそっと開く。
やはりこの部屋は、最上級の眠りのためだけに用意されたような空間だ。
一毬は枕もとのアロマディフューザーのスイッチを押すと、側に置いてあった“ベルガモット”と書かれた小瓶のふたを開け、そっと一滴垂らした。
しばらくすると、心地よい香りが鼻先をかすめだし、一毬の瞼もつられるようにだんだんと重くなってくる。