非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「それもこれも、菱山社長のご支援の賜物でございます」
菱山は、会長の言葉に「ふん」と鼻を鳴らす。
湊斗は小さくため息をつくと、二人から目を逸らした。
「時に湊斗くん。新製品の仕様は守っていただいてますかな? 以前、君は私の考えに異議を唱えていましたからね」
菱山は横目で鋭く湊斗を見つめながら声を出す。
湊斗は表情を変えずに、菱山の顔を正面から見据えた。
「はい。大規模病院や検査センターでの設置を視野に、開発しております」
「それならよろしい」
菱山は再び満足そうに目を細めた。
湊斗は一歩菱山に歩み寄る。
「ところで菱山社長。紫さんのことですが……」
湊斗がそこまで言ったところで、菱山は湊斗の言葉を制するように睨みつけた。
「わかっていると思うが……。君が誠意を見せるというのなら、プレスリリースでの研究発表の後、一刻も早くこの研究を製品化にこぎつけることだな」
菱山は吐き捨てるようにそういうと、わざと足音を響かせるように、湊斗の前から去っていった。
菱山は、会長の言葉に「ふん」と鼻を鳴らす。
湊斗は小さくため息をつくと、二人から目を逸らした。
「時に湊斗くん。新製品の仕様は守っていただいてますかな? 以前、君は私の考えに異議を唱えていましたからね」
菱山は横目で鋭く湊斗を見つめながら声を出す。
湊斗は表情を変えずに、菱山の顔を正面から見据えた。
「はい。大規模病院や検査センターでの設置を視野に、開発しております」
「それならよろしい」
菱山は再び満足そうに目を細めた。
湊斗は一歩菱山に歩み寄る。
「ところで菱山社長。紫さんのことですが……」
湊斗がそこまで言ったところで、菱山は湊斗の言葉を制するように睨みつけた。
「わかっていると思うが……。君が誠意を見せるというのなら、プレスリリースでの研究発表の後、一刻も早くこの研究を製品化にこぎつけることだな」
菱山は吐き捨てるようにそういうと、わざと足音を響かせるように、湊斗の前から去っていった。