非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
男性の質問に小さくうなずきながらも、疑うような一毬の視線を感じたのか、男性はゆっくりと立ち上がると前に近寄った。
「俺は倉田遼。TODOメディコムの研究室で室長をしてる。湊斗とは学生の時からの付き合いなんだよ」
倉田の言葉に、一毬は慌てて背筋をぴっと伸ばした。
「会社の方だったんですね。こ、こんな格好ですみません。私、佐倉一毬です。湊斗さんのご厚意で、少し前から総務部で働かせてもらってます」
一毬は一気にそう言うと、勢いよくぺこりと頭を下げる。
まさかこの部屋で、会社の人と会うとは思わなかった。
すっぴんでルームウエア姿の自分が、急激に恥ずかしくなり、一毬は頭を下げたままシステムキッチンの隙間に入り込みたい気分だ。
そんな一毬の様子に倉田はぷっと吹き出すと、楽しそうに笑い声をあげた。
「なんか君、可愛いね。湊斗が側に置きたくなる気持ちもわかるなぁ」
顔を真っ赤にした一毬は、独り言のようにつぶやく倉田を、上目遣いで見上げる。
「俺は倉田遼。TODOメディコムの研究室で室長をしてる。湊斗とは学生の時からの付き合いなんだよ」
倉田の言葉に、一毬は慌てて背筋をぴっと伸ばした。
「会社の方だったんですね。こ、こんな格好ですみません。私、佐倉一毬です。湊斗さんのご厚意で、少し前から総務部で働かせてもらってます」
一毬は一気にそう言うと、勢いよくぺこりと頭を下げる。
まさかこの部屋で、会社の人と会うとは思わなかった。
すっぴんでルームウエア姿の自分が、急激に恥ずかしくなり、一毬は頭を下げたままシステムキッチンの隙間に入り込みたい気分だ。
そんな一毬の様子に倉田はぷっと吹き出すと、楽しそうに笑い声をあげた。
「なんか君、可愛いね。湊斗が側に置きたくなる気持ちもわかるなぁ」
顔を真っ赤にした一毬は、独り言のようにつぶやく倉田を、上目遣いで見上げる。