非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「あいつが?! 信じられないな。送ってもらった次の日なんて、しつこいくらいに嫌味言われ続けたからな」
大袈裟にため息をつく湊斗の横顔を見ながら、一毬はじゃれあう湊斗と倉田の様子を想像して、思わず噴き出した。
「お二人は、本当に仲が良いんですね」
「仲が良んだか悪いんだか。ただ、気兼ねなく言い合える仲ではあるな」
「そういうのって憧れます」
「そういうもんか?」
一毬の言葉に、湊斗は不満げに口をとがらせる。
「はい。そういうもんです!」
一毬は腰に手を当てて大袈裟にうなずくと、湊斗と顔を見合わせてあははと笑いあった。
手元では最後の一個のドーナツが並べ終わる。
一毬は湊斗にじっと指先を見つめられ、自分の頬がどんどん熱くなるのを感じていた。
こんな風に肩を並べているなんて、それこそ勘違いしてしまいそうだ。
「湊斗さんは、素敵な人達に恵まれてて羨ましいです。倉田室長もそうですし、牧さんも。結婚詐欺師に出会う私とは違います」
大袈裟にため息をつく湊斗の横顔を見ながら、一毬はじゃれあう湊斗と倉田の様子を想像して、思わず噴き出した。
「お二人は、本当に仲が良いんですね」
「仲が良んだか悪いんだか。ただ、気兼ねなく言い合える仲ではあるな」
「そういうのって憧れます」
「そういうもんか?」
一毬の言葉に、湊斗は不満げに口をとがらせる。
「はい。そういうもんです!」
一毬は腰に手を当てて大袈裟にうなずくと、湊斗と顔を見合わせてあははと笑いあった。
手元では最後の一個のドーナツが並べ終わる。
一毬は湊斗にじっと指先を見つめられ、自分の頬がどんどん熱くなるのを感じていた。
こんな風に肩を並べているなんて、それこそ勘違いしてしまいそうだ。
「湊斗さんは、素敵な人達に恵まれてて羨ましいです。倉田室長もそうですし、牧さんも。結婚詐欺師に出会う私とは違います」