しょうねんやきゅう

で、アピール作戦に出た。


その日の練習でことあるごとにS君を褒めたんだ。(笑)



お〜っ!S君うまいぞっ!
そうだ!その調子!

S君気合い入ってるな!
うんっ!うまくなってる!

って
(まあ〜...自分でも、こりゃほめ殺しかっ?っくらいにね(笑))



それを監督がみてるわけ....



で、試合当日。
僕はコーチでベンチ入り。


そしてS君はやっぱり控え組、バット引き。(選手が使ったバットとかファールボールで飛んで行ったボールを取りにいったりとか雑用係)



回数が進んできて。

試合も、もう終盤。S君やっぱり試合出れないのかな?


って時、ある選手がデットボールで一塁へ.....

その子。足痛そうにしてる。

チャ...チャンス!



僕は監督を見た。

監督がうなづく。



ピンチランナーS!



野球へたでも走ることは出来る。



さあ、走れ!
盗塁だ!


監督は盗塁のサイン!



S君ダーッ......一塁から二塁へ!

走る走る!.....が....

足も遅い(涙)。



アウト!



でも、試合出たもんね(笑)。


アウトでも....

試合終わって、解散。



S君がお母さんの腰に手を回して、甘えてるのを見たとき。


よかったね。試合出れてって、ニタニタしてふっと、振りかえったら同じようにニタニタして見てる監督と目が合って.....




な〜んだ監督も知ってたんだって、お母さんくること......(笑)。
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