愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
(そもそも、どうしてヒロインとトゥルシーが手を組んでいるのかしら?)
ゲームでは、二人が仲良くなるルートなどなかった。
好感度が高ければヒロインエンドになり、好感度が低ければ悪役令嬢エンド。それしかないのである。
人間観察が趣味という一風変わった不思議ちゃんキャラであるディルのルートは、彼が二人の少女を気に掛けるところから始まる。
珍しい妖精と契約したヒロインと、読んだものは全て記憶するという珍しい能力を持つトゥルシー。
ディルは最初こそトゥルシーの方に興味を唆られているのだが、花を贈って好感度を上げると、ヒロインの方へより興味を惹かれていく。
最終的には、ディルの心変わりはヒロインのせいだと怒り狂ったトゥルシーが、ヒロインの箱庭の花々を切り刻む。
だが、唯一残った花をディルに贈ることで、二人の恋は成就し、トゥルシーは退学処分になる──というのがディルルートにおけるヒロインエンドである。
ちなみに、逆ハーレムルートは攻略キャラたちの好感度を満遍なく上げるだけで達成してしまうご褒美ルートなので、途中から悪役令嬢たちの存在がパタリと消える。
ただただイケメンたちにチヤホヤされ続ける、甘ったるい展開しか用意されていない。
ゲームでは、二人が仲良くなるルートなどなかった。
好感度が高ければヒロインエンドになり、好感度が低ければ悪役令嬢エンド。それしかないのである。
人間観察が趣味という一風変わった不思議ちゃんキャラであるディルのルートは、彼が二人の少女を気に掛けるところから始まる。
珍しい妖精と契約したヒロインと、読んだものは全て記憶するという珍しい能力を持つトゥルシー。
ディルは最初こそトゥルシーの方に興味を唆られているのだが、花を贈って好感度を上げると、ヒロインの方へより興味を惹かれていく。
最終的には、ディルの心変わりはヒロインのせいだと怒り狂ったトゥルシーが、ヒロインの箱庭の花々を切り刻む。
だが、唯一残った花をディルに贈ることで、二人の恋は成就し、トゥルシーは退学処分になる──というのがディルルートにおけるヒロインエンドである。
ちなみに、逆ハーレムルートは攻略キャラたちの好感度を満遍なく上げるだけで達成してしまうご褒美ルートなので、途中から悪役令嬢たちの存在がパタリと消える。
ただただイケメンたちにチヤホヤされ続ける、甘ったるい展開しか用意されていない。