愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
「妖精王の茶会では、不可思議な現象が起こるのだとか。トゥルシー嬢が参加できれば、状態異常もあるいは、と思ったのだが。どうだろうか?」
「どう、とは?」
「妖精王の茶会の準備を任されているのは、あなたの専属庭師だろう? ローズマリー嬢」
駆け引きをするように、ローズマリーとディルの視線が交錯する。
先に逸らしたのはローズマリーだった。彼女はディルから目を逸らすと、背後で待機していたペリウィンクルへ視線を向ける。
「……ペリ」
「はい、ローズマリーお嬢様」
「妖精王の茶会の手配は、可能かしら?」
「どう、とは?」
「妖精王の茶会の準備を任されているのは、あなたの専属庭師だろう? ローズマリー嬢」
駆け引きをするように、ローズマリーとディルの視線が交錯する。
先に逸らしたのはローズマリーだった。彼女はディルから目を逸らすと、背後で待機していたペリウィンクルへ視線を向ける。
「……ペリ」
「はい、ローズマリーお嬢様」
「妖精王の茶会の手配は、可能かしら?」