愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
妖精の名前は、ヴィアベル。
人の姿を取れるのは強い力を持つ妖精の特権なのだが、彼はいとも簡単にやってのける。
そんな彼は、月明かりの妖精らしい。
庭師だったペリウィンクルの祖父と契約していた妖精。
両親に先立たれ、祖父に育てられていたペリウィンクルを、祖父亡き後も見守り続けてくれている存在──それが、ヴィアベルである。
庭師としての技術は、彼から教わった。
妖精自ら伝授しただけあって、ペリウィンクルは一流である。
「それで、何をしていたのだ? 公爵家令嬢の専属庭師になったと聞いたが。まさか、メイドの仕事までやらされているのか? 公爵家の令嬢は底意地が悪い女だと聞く。やりたくないのにやらされているのなら、私が何とかしてやろう」
「大丈夫だよ。これも、仕事のうちだから」
「マルベリー茶を入れるのが、か?」
人の姿を取れるのは強い力を持つ妖精の特権なのだが、彼はいとも簡単にやってのける。
そんな彼は、月明かりの妖精らしい。
庭師だったペリウィンクルの祖父と契約していた妖精。
両親に先立たれ、祖父に育てられていたペリウィンクルを、祖父亡き後も見守り続けてくれている存在──それが、ヴィアベルである。
庭師としての技術は、彼から教わった。
妖精自ら伝授しただけあって、ペリウィンクルは一流である。
「それで、何をしていたのだ? 公爵家令嬢の専属庭師になったと聞いたが。まさか、メイドの仕事までやらされているのか? 公爵家の令嬢は底意地が悪い女だと聞く。やりたくないのにやらされているのなら、私が何とかしてやろう」
「大丈夫だよ。これも、仕事のうちだから」
「マルベリー茶を入れるのが、か?」