愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
(それは私が、ローズマリーお嬢様推しだから? それとも、何か……)

 よくある話ならば、ローズマリーに何らかの変化が訪れて、婚約破棄を回避したいと思うようになった、となりそうなものだが。

「でも、お嬢様だからなぁ」

 ペリウィンクルには、彼女が計り知れない陰謀を持っていそうな気がしてならない。
 それでも、どんな結末が待っていようと、推しの悪役令嬢が幸せになるためなら、ついて行く所存だった。
< 245 / 322 >

この作品をシェア

pagetop