愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
(まさか……ヴィアベルが妖精王⁉︎ ……って、それはないか)
この世界において、妖精王は人と契約しない。
それは妖精の女王との約束があるためだからとか、古の約束があるからだとか諸説あるが、何があっても人と契約する可能性はないらしい。
だから間違っても、ヴィアベルが妖精王という可能性はないはずだった。
「南のガゼボで不定期に開かれるお茶会は、“妖精王の茶会”と呼ばれているの。招待されることはとても名誉なことで、もしも男女で招待されたら、二人は結ばれるという伝説もあるのよ」
「いえ……私は招待されたというか、茶会の手伝いをしただけですよ?」
「妖精王の茶会は、妖精王かその側近たちが認めた人でないと茶会の支度を手伝えないそうよ」
そこでペリウィンクルはようやく、なるほどと納得がいった。
ヴィアベルは、妖精の中でも力が強い部類だ。
それは、人の姿にもなれることで証明されている。
ローズマリーの話から考えるに、つまり、ヴィアベルは妖精王の側近なのだろう。
この世界において、妖精王は人と契約しない。
それは妖精の女王との約束があるためだからとか、古の約束があるからだとか諸説あるが、何があっても人と契約する可能性はないらしい。
だから間違っても、ヴィアベルが妖精王という可能性はないはずだった。
「南のガゼボで不定期に開かれるお茶会は、“妖精王の茶会”と呼ばれているの。招待されることはとても名誉なことで、もしも男女で招待されたら、二人は結ばれるという伝説もあるのよ」
「いえ……私は招待されたというか、茶会の手伝いをしただけですよ?」
「妖精王の茶会は、妖精王かその側近たちが認めた人でないと茶会の支度を手伝えないそうよ」
そこでペリウィンクルはようやく、なるほどと納得がいった。
ヴィアベルは、妖精の中でも力が強い部類だ。
それは、人の姿にもなれることで証明されている。
ローズマリーの話から考えるに、つまり、ヴィアベルは妖精王の側近なのだろう。