愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
3章
第15話 サントリナの恋
「サントリナ様……わたし、あなたが好きなんです。付き合ってください!」
緊張と恥ずかしさでいっぱいなのか、真っ赤な顔をして告白してきた少女を、サントリナは頭のてっぺんから足の先まで眺めた後、
「うーん、困ったな……」
と言いながら、苦笑いを浮かべつつ自身の首を触った。
張り詰めていた気持ちがプツンと切れてしまったのか、サントリナの言葉を聞いた少女の目に涙が浮かぶ。
咄嗟にハンカチを手渡そうとポケットへ手をやったサントリナに、契約しているくらげの姿をした妖精が首を振りながら制止した。
妖精使い養成学校へ入学して早四カ月。
こうして人気のない場所へ呼び出され、顔を朱に染めた少女に告白されるのは何度目だろう。
ああ、ボクはなんて罪作りなのだろうか──と、そう思えたらどんなに良かったか。
緊張と恥ずかしさでいっぱいなのか、真っ赤な顔をして告白してきた少女を、サントリナは頭のてっぺんから足の先まで眺めた後、
「うーん、困ったな……」
と言いながら、苦笑いを浮かべつつ自身の首を触った。
張り詰めていた気持ちがプツンと切れてしまったのか、サントリナの言葉を聞いた少女の目に涙が浮かぶ。
咄嗟にハンカチを手渡そうとポケットへ手をやったサントリナに、契約しているくらげの姿をした妖精が首を振りながら制止した。
妖精使い養成学校へ入学して早四カ月。
こうして人気のない場所へ呼び出され、顔を朱に染めた少女に告白されるのは何度目だろう。
ああ、ボクはなんて罪作りなのだろうか──と、そう思えたらどんなに良かったか。