聖人君子のお兄ちゃんが、チャラ男になったなんて聞いてません!


「そうだったんだ…。で、どうだったの?マネージャーの仕事は。」


美桜が尋ねると、菜々は嬉しそうに言った。


「それがさ、結構楽しくて。最初は相良君に誘われたから頑張ろうとか思ってたけど、みんなの飲み物準備したり、ケガの手当したりするのがやりがいがあってね。先輩達も優しいから、マネージャーの仕事、やってみようかと思ってるの。」


「そう…。」


嬉しそうに話す菜々に対し、美桜は複雑な気持ちでいた。


ーーもしかして、ななちん…相良君のこと本気なのかな。

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