聖人君子のお兄ちゃんが、チャラ男になったなんて聞いてません!


「もー、レースちゃんとか…私の…そ、その…」


「ピンクのレースパンツ?」


「…!」


悪びれる様子も見せない夏樹に、美桜は「もう!」と言ってむくれて見せる。


クスクスと笑う夏樹は「いやー、あれはラッキーだったなぁ」と言って話を続ける。


「他の女子だったら、あー、見ちゃったよって感じだけどさ。でも顔見たら超タイプの子だったから、ちょっと印象づけてやろうかなと思って、イジワル言ってみた。」


「え!?タイプ?私が??」


「うん。まさか小学生の頃好きだった子が、こんなに可愛いくなってるとは思わなかったけど。」


「か、わ…!?」

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